イーストプレス - なぜ、時計市場で "殺伐 "とした状況になったのか。

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なぜ、時計市場で "殺伐 "とした状況になったのか。

パルミジャーニは、中国では比較的ニッチなブランドで、1996年に誕生し、20年ほどの歴史がある。歴史は浅いが、カルパシリーズのトノー型デザイン、フルーリエ品質認証など、多くの時計愛好家が知っているように、一目でわかる形状からムーブメントの性能まで、パルミジャーニの水準は素晴らしいものである。今年の新製品は、前回、カルパ・コレクションの新作を分析しましたが（記事「今年を代表するパルミジャーニの時計を分析する」をクリック）、今日は、パルミジャーニのもうひとつの定番コレクション、トリック・コレクションのデュアルタイム機能付き時計を紹介します。

パルミジャーニトリックヘミスフェール歴代モデル

パルミジャーニトリックコレクションヘミスフェールレトログラード2017

パルミジャーニトリックコレクション 2018 HémisphèresRétrograde

こちらはパルミジャーニが今年発表した「TORICHémisphèresRétrograde」（型番：PFC493-1000200-HA1242）で、控えめに言って2017年と2018年にそれぞれ登場したコレクションです。

今年は、基本的に前モデルのデザインを踏襲しつつ、主にケース素材と文字盤に調整を加えた新形状を採用しました。例えば17年モデルはローズゴールドのケースにベージュの文字盤でしたが、18年モデルはスチール製のケースに黒の文字盤で、18年モデルと比較するとやや安価になりました。今年の新作では、18Kピンクゴールドのケースに、手彫りのモチーフをあしらった文字盤が採用されていることがわかります。 3モデルとも機能ダイヤルのレイアウトはほぼそのままで、使用されているムーブメントはすべてキャリバーPF317です。

この3つの時計の注目ポイントは何でしょうか？

1.黄金比

まず、黄金比とは何かという疑問から始めましょう。

このように直線を2つに分けると

パルテノン神殿

線分全体に対する長い部分の比率と、長い部分に対する短い部分の比率が等しければ、この比率が私たちの求める黄金比となる。しかし、この比率は0.618に等しい無限に繰り返される数である。この比率は美を感じさせるという点で珍しく、パルテノン神殿やアテナ像が黄金比に従って作られているように、建築や美術によく使われる比率である。

黄金比はパルミジャーニにとって非常に重要なデザインコンセプトであり、ケース、クラスプ、ラグなどのデザインに見ることができ、視覚的にバランスの取れたデザインとなっています。

モナリザ

これらに加え、今年の新作では、黄金比やフィボナッチ・スパイラル（モナリザのように黄金螺旋を応用したものともいう）をモチーフに、松ぼっくりの鱗状配列やオウム貝の螺旋構造など、自然界に見られる同心円模様を模倣したデザインを文字板に採用しています。文字盤は手作業で仕上げられ、素材にエングレービングを施して装飾パターンを繰り返し、最終的にこの視覚効果を得ています。

2.分単位で正確なデュアルタイム。

パルミジャーニ・トリック・デュアルタイム・コレクションのもうひとつの特徴は、第2時間帯の時刻が分単位の精度で表示されることです。一般的なデュアルタイム時計は、時間だけを表示し、分を表示しない。パルミジャーニ・トリック・コレクションのこの時計の第2時間帯は、12時位置に分単位の精度で表示され、文字盤には第2時間帯の昼と夜を示す小さな昼夜表示窓も付いています。

また、6時位置にはデイナイト窓があり、現地の昼夜を表示するのに使用します。

なぜ第2時間帯は分単位の正確さが必要なのですか？

一例としてわが国は東8時を標準時とし、アジアとヨーロッパにまたがるロシアには11の時間帯があるが、インドのように特殊な国や地域もある。インドは東部5区と東部6区にまたがっているが、第二次世界大戦後、インドでは時間帯の分割について議論が白熱し、首都ニューデリーの位置に応じて東部5.5区を設定し、これがインドの標準時となり、ミャンマーなどもインドの慣習に倣っている。

つまり、インドとわが国の差は、2時間や3時間ではなく、2時間半なのです。これらの地域で通常のデュアルタイムウォッチでは、第2時間帯（ホーム）の時刻が正確に表示されませんが、パルミジャーニのデュアルタイムウォッチはこの問題を解決しています。

3.PF317ムーブメント

以前、ミケーレ・パルミジャーニがポケットウォッチを修復した際、この時計には2つのタイムゾーンをコントロールするために、2つのムーブメントが搭載されていました。ミッシェル・パルミジャーニは、この時計からインスピレーションを得て、同じムーブメントを使って2つのタイムゾーンの時刻をそれぞれ分単位で制御することに成功した。そんなムーブメントが2010年に登場し、2017年には上記のようなデュアルタイムゾーンウォッチ「TORIC」コレクションに導入されました。

ムーブメントPF317は、キャリバーPF331をベースムーブメントとし、デュアルタイムモジュールを追加したものです。第2時間帯モジュールを追加したため、PF331（幅25.6mm、厚さ3.5mm）に比べ、サイズがやや大きくなっています。

このムーブメントには、アジェンホルのムーブメントマニュファクチュールが開発した、メインムーブメントに付随するエクストラモジュールという特別な機能が搭載されています。 2時位置のリュウズを引き抜くと、このモデルはムーブメントから切り離され、第2時間帯の時刻を個別に調整することができるのです。これにより、より便利で実用的な操作が可能になりました。

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